NUMBER

04

TITLE

いちばん食べられる魚

地球でいちばん食べられている「イワシ」は
地球でいちばん多くのいのちを支えています。 
「イワシ(鰯)」という字は
「弱い魚」と書くけれど、
実は一番強いいのちかもしれません。

3/100,000匹

1匹のマイワシは、一生の間に約10万粒の卵を産みます。大きくなるまでの間にいろいろな他の魚や海鳥などに食べられて、15mmの稚魚(シラス)になるまでに、たったの100匹(約0.1%)になります。そこから成魚となるのが推定0.01%(10匹)。人間がそれを水揚げしたとして、そのうち7割が豚や養殖魚の餌となりますから、私たちが食べるイワシは、たったの3匹ということになります。イワシは、海で生きている間も、水揚げされた後も、食べられることで他のいのちを支えています。 

Collaboration
吊り魚制作:小松宏誠(Kosei Komatsu Studio)

音声ガイドナレーター:宇賀なつみ